美しい自然

わたしをこの土地 に縛り付けるもの。それは家族だけではありません。野いちごを探した雑木林、朝もやに光る福智山ふくちやま。田んぼにはカブトエビがたくさんいます。ここに引っ越してきた時、珍しくて学校　に持って行ったことがありました。学校では馬鹿にされてしまいましたが。まだ友達のいなかったわたしは、これからどうしたらいいんだろう　と戸惑ったものです。あれから何十年経った今でも美しい自然は守られています。わたしはもうずっと、あの頃と変わらない雑木林をふらふらとさまよっているのです 。



性の授業があった日のこと、家に帰らなかったクラスメイトが多かったようです。空が明るくなるまで田んぼや川で狐がついたように鳴いていました。おしっこをする割れ目の奧深くがまさかそんなことになっていたとは！？


それから、十を過ぎたばかりのわたしたちは段々と変になっていきました。学校が終わってもだらだらと残るようになり、帰りが遅くなりました。嘘をつくことが増えました（みんなが嘘をついています）。スカートめくり、指入れ、深夜俳諧、母に挿入した者もいましたよね。